ハワイで起業するための重要な項目のひとつが会社形態です。どのような会社形態を選択するかで納税額、資金調達の能力、提出必要書類、および個人責任に影響を与えます。
本記事ではハワイへ進出、起業するための会社形態について解説します。
目次
個人事業主(Sole-Proprietorship)
個人事業主は、その名のとおり、一個人が事業主となる形態で、もっとも単純で簡単な組織形態です。ハワイ州・ホノルル市に営業免許、ライセンスを取得するビジネスである場合を除いては、個人事業主として開業するために特別な手続きは必要ありません。
株式会社(C-corporation)
ハワイで株式会社(C-corporation)を設立するというのがもっとも一般的なハワイへの進出形態です。日本と同様に株主有限責任性をとっており、株主の責任は出資額に制限されることとなります。利益は法人税がかかり、場合によって法人の利益は2重課税(配当等)される可能性があります。
Sコーポレーション(S-Corporation)
アメリカ人でのビジネスは人気のある会社形態です。一番の特徴はパススルー(フロースルー)課税と呼ばれ、法人ではなく、株主に直接税金が課されるという点です。メリットも多いですが、デメリットも存在します。会社自体に課税はなくても申告書は毎年作成する必要があります。また日本人がアメリカ居住している場合は問題ないが、日本へ帰国すると株主ではいられなくなるという制限があります。
パートナーシップ(Partnership)
ジェネラルパートナーシップ、リミテッド・ライアビリティ・パートナーシップ、リミテッド・パートナーシップなどの種類があります。課税はSコーポレーション同様、パススルー課税となります。
有限責任会社(Limited Liability CompanyまたはLLC)
上記で解説した個人事業主、株式会社、Sコーポレーション、パートナーシップが選択可能な汎用性のある会社形態です。特に選択の書類を提出しない場合は個人事業主として扱われます。
会社形態の比較
オーナーシップ | 債務責任 | 税金支払い | |
個人事業主 | 1人 | 無限 | 個人 |
株式会社 | 1人以上 | 有限 | 法人 |
Sコーポレーション | 100人以下 | 有限 | 個人(パススルー) |
パートナーシップ | 2人以上 | 有限、無限 | 個人(パススルー) |
有限責任会社 | 1人以上 | 有限 | 個人、法人 |
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