Payroll Tax(給与税)とは?Withholding(源泉徴収)について解説

アメリカで従業員に給与を支払う場合、雇用主責任として以下のPayroll TaxをWithholding(源泉徴収)する必要があります。

  1. Federal Income Tax(連邦所得税)
  2. State Income Tax(州所得税)
  3. Local Income Tax(地方所得税)
  4. Social Security Tax(社会保障税)
  5. Medicare Tax(医療税)
  6. State Disability Insurance(州傷害保険)
  7. Family Leave Insurance(家族援護手当)
  8. Federal Unemployment Tax(連邦失業保険税)
  9. State Unemployment Tax(州失業保険税)

本記事では①−⑤のPayroll Tax(給与税)について解説します。

目次

Payroll Tax(給与税)とは?

Payroll Taxとは、従業員の給与に基づいて徴収される税金です。

これには通常、所得税、社会保障税、医療税などが含まれます。雇用主は従業員の給与からこれらの税金を差し引き、政府に支払う義務があります。また、雇用主自身にも、従業員の給与に基づいた税金を支払う責任があります。

Withholding(源泉徴収)と各Payroll Taxの支払先

Withholding(源泉徴収)とは従業員に代わって、給与や報酬などの支払いを行う者(会社)が関係する税金を差し引いて納税する制度のことです。当然ながら、従業員から源泉徴収した税金は納税するので、会社がもらうことはできません。またWithholdingされたPayroll Taxは支払先が違います。

上記のPayroll Taxでも①、④、⑤は連邦への支払い、②、③は住んでいる州への支払いとなります。

①Federal Income Tax

Federal Income Taxは連邦への所得税支払いとなります。

所得や婚姻、その他の状況に応じてWithholding金額(税率)が変わります。

アメリカは日本と同様に累進課税を採用しているので、所得が高くなればなるほど、一般的にWithholding金額が上がっていきます。

② State Income Tax & ③ Local Income Tax

State Income Taxは州に対して、Local Income Taxは市区町村に対して納める所得税です。

州によって税法が異なるため、Withholding金額が変わります。また全ての地域に存在するわけではなく、State Income TaxやLocal Income Taxがない州もあります。

④ Social Security Tax

Social Security Taxは社会保障税です。

日本でいうところの基礎年金、遺族年金、障害年金を捻出するための税金となります。

アメリカで10年以上働いた場合に受給資格があり、原則全労働者に支払い義務があります。

この税金は12.40%を納める必要があり、従業員と雇用者がそれぞれ給与の半分(6.2%)を納付します。2023年現在納税額の上限は$9,932.40です。したがって給与が $162,000以上の場合でも、納税額は最高で$9,932.40になり、それ以上は徴収されません。

⑤ Medicare Tax

Medicare Taxは医療税です。高齢者や障害者の医療保険を提供するための税金です。

Social Security Taxと同じように、全員に負担義務があり、この税金も従業員と雇用者がそれぞれ給与の1.45%を納付します。

Social Security Taxと異なる点は、Medicare Taxには収入上限が無く、必ず収入の1.45%を支払う必要があります。

おわりに

Bridge Tax Consultingは、日本とハワイのDual Lifeをサポートする会計事務所です。日米の国際税務に精通し、非対面でのクラウド会計を活用した税務申告を得意としています。

米国での事業展開、確定申告、不動産投資等、税務に関する相談などございましたらお気軽にご相談ください。

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